
歌の練習をするときの選択肢って何が思い浮かびますか?
独学でも出来ることも沢山ありますが、本格的にやろうってなった時には、ボイストレーニングを受てみたい!ということが頭をよぎる人も多いのではないでしょうか。
ただ、こんな不安もよぎりますよね。
ボイトレって本当に効果あるの?
どのくらいで上手くなるの?
値段が高くない?
下手だからボイトレしたら笑われる
ハードルが高そう
本日はボイストレーニングの世界について徹底解説していきます。
読み終わる頃にはボイトレに関するあなたの不安が解消されて、受けてみたくなっているかも?
ボイストレーニングってどんなことをするの?
マンツーマンのレッスン、グループレッスン、オンラインレッスン等形式は色々あります。
発声練習
高い声を出したい
大きな声を出したい
イメージ通りの発声を手に入れるための訓練をすることができます。
ピアノを使ったスケール練習(ヤマハのCM的なやつ)がメインになると思いますが、ストレッチや身体を使ったユニークなレッスンをするトレーナーも多いです。
歌向けだけではなく、声優や劇団員、接客業などの話し言葉メインのレッスンもあります。
滑舌訓練や聞き取りやすい喋り方の訓練にもなります。
ちなみに、発声練習って想像以上に疲れます。笑
ストレス解消目的で発声練習する方もいるくらいです。
音程やリズムなど楽譜通り歌えるような練習
音程通り歌う
正しいリズムで歌う
基礎的な歌唱訓練をすることができます。
カラオケで恥ずかしくない程度に歌えるようになりたい人向けです。
発声練習のようにスケールで訓練を行うこともありますし、課題曲を決めてポイントごとに修正していくという方法をとることもあります。
楽譜や歌詞、カラオケ音源を用意してくれる所と、自分で用意する必要がある所があります。
課題曲はトレーナーと相談しながら決めることもできますし、自分で歌いたい曲を一緒に取り組んでくれる所もありますよ。
表現法等の練習
かっこいいフェイクをしたい
強弱をつけて上手にうたいたい
音程、リズムを一通り正しく取れる人向けです。
表現力を鍛えるレッスンをおこないます。
このブログが特化しているジャンルですね。
歌手やジャンルごとに必要な表現方法について学ぶことができます。
一方で、すこしニッチな分野だと対応できるところが限られるので事前の調査が必要です。
例えば、メタル、ラップ、演歌、洋楽など、トレーナーによっては一切触れてこなかったジャンルもあります。グロウル、ホイッスルボイス、デスボイスなどデモンストレーションが出来ない人がいる発声方法もあるので中級者、上級者は注意が必要ですね。
実践的な練習
かっこいいステージングを学びたい
カラオケで歌う歌を選んで欲しい
実際にステージに立つ時にどうしたらいいのか。
マイクはどうやって使うのか。
カラオケでどんな曲を歌ったらいいのか。
カラオケ採点でどうやったら高得点が狙えるのか。等
今ある歌唱力を使って最大限魅力を出すのには、どうしたらいいのか。
目的別デザインしてもらうことができます。
カラオケ設備の有無や、鏡の有無、マイクの有無、スタジオの広さ等は、どこでボイトレを受けるかによってかなり差がありますので、注意しましょう。
その他
作詞作曲、弾き語り、ボイスパーカッション、ダンスなど色々対応してくれる人もいます。
わたくしなぜか5歳児にボイパおしえたこともあります笑。
料金・頻度について
これは本当にピンキリです。
参考程度に読んでください。
レッスン形態別にざっくりと書いていきます。
マンツーマンレッスン
料金
45分~60分で3000円~20000円くらいまで幅広いです。
チェーンの教室だと4000円~7000円くらいが一般的ではないでしょうか。
頻度
目的とトレーニングキャリア次第ですが、ボーカルスクールでは月2回~4回くらいの設定が一般的です。
予約制のことが多いので、フレキシブルに予定を組むことができます。
一方で、混雑次第で希望の時間に予約が取れなかったりする側面もあるので注意しましょう。
コストと目的を天秤にかけながら、どこでボイトレを受けるか決めることができます。
ちなみに価格とレッスンの質の相関関係はなんとも言えないところです。笑
グループレッスン
料金
複数人でレッスンを受ける場合にはかなりコストが低下します。
時間設定もまちまちですが、1回あたり45分~120分のレッスンで1000円~5000円くらいでしょうか。
人が歌っている姿をみることができますので、歌唱訓練やモチベーション維持のためにはいいかもしれません。
一方で発声については個人差が多すぎるので、しっかりと発声を学びたい人はオススメできません。
頻度
月1回~4回くらいの設定が多いです。
固定の曜日、時間に通う設定のことが多いです。
受講者の都合で受けられない場合は振替不可、返金不可の場合がほとんどです。
お仕事や学校等のスケジュールが読みづらい人は向かないでしょう。
ボイストレーナーとは
ボイストレーニングをする人をボイストレーナーと呼びます。
どんな職業なのかみていきましょう。
資格
わたくしも含めてですが、ボイストレーナーって資格がなくても名乗れる職業です。
お医者さんは医師免許があるから医師なわけですよね。
学校の先生は教員免許を必ず持ってます。
そう考えると、無資格で先生を名乗れる、ちょっと不思議な世界だと思いませんか?
一方で、海外では名の通った資格もいくつかありまして、日本人でもそのライセンスを取得しているトレーナーも増えてきています。
そういった有資格者については最低限の知識については担保されていると言えるでしょう。
ボイストレーナープロファイリング
ネガティブな側面
知り合いのトレーナーたちに怒られそうですが、とても悪意のある言い方をします。笑
音楽だけをやってきた人が生きていくためにギリギリ安定して稼げる仕事がボイストレーナーです。
プレーヤー、もしくは製作オンリーで音楽業界を生きていけるのはほんの一握りです。
なので、みんな生きていくために「とりあえず」教える業に就くことが多いです。
何事も、キッカケは人それぞれだし、生きるために始めた事で、他人に素晴らしい影響を与えられるような存在になることもあるので、一概にこのルートがダメだとはいいません。
しかし、その結果、サンプル数1(本人)の経験則で「先生」を名乗っている人が大量発生するという異様な業界が誕生するわけです。
知識が全てではありませんが、ボイトレを受講するお客さんが期待する先生像とは乖離することも多いです。
相性的にハズレを引いた生徒さんは本当に悲惨な目にあいます。
何の根拠もないトレーニングをやらされ、変な癖だけついて、理想には近づけず、歌うのも面白くなくなってしまい、「歌って結局才能の世界じゃん。」で、終わってしまうのです。
ポジティブな側面
どの業界もそうですがネガティブがあればポジティブもあります。
音楽や歌、発声への愛が半端ないです。
生まれた時から音楽にどっぷり浸かっていたいい意味の音楽馬鹿ばかりです。
あなたが音楽をさらに好きになる手助けをしてくれるのは間違いないでしょう。
そして、過去にメジャーデビューしていたり、プロ以上の歌唱力を持っている人もいます。
また、オタク気質の勉強熱心な人も沢山います。
海外まで声の勉強に行ってしまったり、音楽に関わる解剖学や脳科学、文化人類学まで手を延ばしている変人もいます。
マンツーマンレッスンであなたがレッスンを受けるとしたら、トレーナーを独占することができるわけです。
ネガティブな側面で書いた内容と矛盾しますが、あまり勉強をしていないボイストレーナーがダメで、勉強しているボイストレーナーが偉いからオススメ!というような話でもありません。歌が上手いから良くて、そうでもないからダメという話でもありません。
僕も経験がありますが、先生の歌声を聞くためにレッスンにいく!くらいの時もありましたし、デモンストレーション能力がなくても的確なアドバイスをしてくれる人も沢山いました。
トレーニング内容以上に大きなモチベーションを与えてくれる存在になることもありますので、あくまでも相性次第!
ボイストレーナーを3種類に分類してみた
ボイストレーナーとひとことで言っても、それぞれの得意な分野がかなり異なってきます。
発声特化型
発声についてのプロです。
科学的根拠に基づいた、理にかなったトレーニングをしてくれます。オタク気質の勉強熱心なタイプが多いので、声について理論から学びたい人は相性ピッタリでしょう。
ネットでの検索やYouTubeなどの動画サイトの普及もあり、発声についての知識水準はかなり上がってきていると思いますが、まだまだ独学で行うのは厳しいです。
発声に関わる筋肉のコントロールや調整は至難の技です。
トレーナーのフィードバックと本人の感覚のすり合わせが必須なので、発声についてお悩みの方は早めにこのタイプのトレーナーを頼るといいでしょう。
歌唱特化型
リズムの取り方や音程の取り方など基本的なことから、実践的な歌唱技術まで網羅的に教えるのが得意なタイプです。
歌唱力が高く、デモンストレーションの幅も豊富です。ジャンルがピッタリ合うトレーナーと出会えると、あなたの歌人生が変わるかもしれません!
一方で、発声についての知識が不足している場合は、レッスンが抽象的なイメージ論に終始してしまい、相性次第では宇宙人のように思うこともあるかもしれません。笑
雰囲気いい感じだけど、結局なにも自分のものに出来ぬまま、何となくレッスンだけが過ぎていく可能性もあります。
相性がとっても重要になってきます。
プロデューサー型
よりその人の個性を活かし、その人がどの舞台で歌を活かしたいかによって、歌唱をデザインしてくれるトレーナーです。
優秀なマーケターとしてあなたの歌を見事に導いてくれる事でしょう。こういうタイプは必ずしも、発声や歌唱指導に優れているわけではありません。
今あるものを最大限に生かす方法を教えてくれます。
デモンストレーション能力(歌唱力)が低くてもつとまる場合もあります。
悪く転じると、好き嫌いを押し付けるだけの存在になってしまうこともあります。
補足:ハイブリット型
上記の3類型のハイブリット型も存在します。
客層が幅広いボーカルスクールや、専門学校などに所属するトレーナーはある程度のレベルまでなら全て対応してくれます。
しかし、上級者になればなるほど、目的にあったトレーナーに師事することをオススメします。
まとめ
色々な目的で通う人がいる
ボイストレーニングはプロ志望が受けるものだ!!という時代もあったのかもしれませんが、徐々にポピュラーなものになっていっているのを肌で感じています。
- 忘年会での出し物をどうにかしたい
- プロポーズで歌う曲を練習したい
- カラオケが嫌いで克服したい
- 大学のサークル活動でライバルに勝ちたい
- ダイエット
- ストレス解消
などなど、色々な目的で通う人が増えてきました。
みんなそれぞれ思いをもってボイトレに取り組んでいます。
下手だって思ってても受けてもいいんです!
上手な人が受けるのも目的をはっきりとすれば価値があります!
期間も目的もまちまちです。
この記事を読んで少しでもボイストレーニングのハードルが下がったのであれば是非一度チャレンジしてみてください。
この記事の内容が頭に入っていれば、きっとあなたにぴったりのボイストレーナーと出会うことができますよ。
無料の体験レッスンをやっているところも多いので、軽い気持ちで行ってみるのもいいと思います。
ボイストレーニングが身近な存在になりますよう。
アーメン。
最後まで読んでくれてありがとうございます。
記事を読んで何か感じたことがあればぜひコメントください。
分からないことやリクエストでも構いません。
みなさんの声をお待ちしています。
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レッスンをご希望の方はこちら
http://utaukimochi.com/lesson/
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